医療倫理の概念についてご紹介いたします。

■医療倫理の概念

医療倫理の概念についてご紹介いたします。

医療倫理の原則には、患者の自律性と自己決定権を尊重する事、患者に害をなしてはならない事、社会の正義概念から外れたような医療をしてはいけないという事などがあります。これに患者の利益の追求をする事、を加えて「医療倫理の4原則」と呼ばれています。この4原則は医師や病院の社会的な責任を強調していますが、これを正しく認識して社会にどう行き渡らせるかが重要なのです。ややもすると、日本の医療制度というのは収益性の改革に終始している傾向に陥ります。診療報酬引下げや、患者自己負担分の増加など、誰がどれだけ支払うのかというような計算ばかりに論点が置かれ、どうして患者の自律性と自己決定権を尊重する医療制度の改革ができるというのでしょうか。日本の医療が良くないと言われている原因として、株式会社での病院経営が実施されていない点が見識者の間では議論されています。患者の自律性を守るという大原則が、医師に充分教育されていません。最低限のルールなはずなのに医師がそれを無視し、それが横行していても誰にもそれを止められない。このような医療制度の中で、正しく医療倫理が浸透しているとは考えにくいことです。医療倫理の原則は、誰がみても正しい医療の考え方だと言えますが、難しいケースもあります。それは、患者の宗教の問題で輸血できない患者に、患者の意志とは異なる輸血を実施して治療するなどの場合です。こういう場合、社会的にどちらの原則を優先するか医療倫理の難しい問題で、どうバランスをとるのか判断が難しいのです。

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